ある日、団子を売って生計を立てる老婦人のタエが岩山で奇妙な赤ん坊を見つけた。赤ん坊は団子しか食べない。そんな赤ん坊を村人は妖怪だと言い出す。タエは最初、赤ん坊を人買いに売ろうとしたが、結局は赤ん坊を人買いから取り戻し、タエと赤ん坊の逃亡生活が始まる。再び赤ん坊を失い、また取り戻し…奇妙で不思議な「育児」の日々だが、タエは次第に失っていた感情を取り戻していく。一方で村の人々――権威に盲従する者、やたらに異類の存在を怖がる者――により村が混乱するなか、タエは赤ん坊を守り、愛することを選択する。そして嵐の夜明け、タエは新しい朝を迎えた。