『舟を編む』をはじめ、発表する作品がいずれも国内外で高く評価されてきた石井裕也が、監督史上最もポップ&ハッピーなタッチで描く『愛にイナズマ』は、今の社会を予見したかのような”アフターコロナ”の“現代”が舞台。社会の理不尽さに打ちのめされた恋人同士の花子と正夫が、10年ぶりに再会したどうしようもない家族の力を借りて反撃の狼煙を上げる、愛と希望とユーモアに満ちた痛快なストーリー。しかし、そんなどうしようもない家族が抱える“ある秘密”が明らかになった時、物語は思いもよらぬ方向へと進んで行く…。
膨大なセリフ量と喜劇要素を随所に散らしながら、“今描くべき物語”として圧倒的熱量で練り上げられた石井監督オリジナル脚本は、製作陣はもちろん多くの役者陣の心を突き動かし、高い人気と確かな実力を伴った演技巧者たちが奇跡的に勢ぞろい。日本映画界をけん引する俳優陣のハイレベルな演技合戦は必見だ。
主題歌は、かつて監督が何度も聴き込み心を奮い立たせたという、エレファントカシマシの1998年の名曲「ココロのままに」を起用。立ちふさがる理不尽な現実の壁に何度傷つけられても、決して戦うのをやめない花子と正夫の2人に寄り添うパワフルな歌声が、見る者の背中を力強く押してくれる。
ユーモア溢れる痛快な反撃の物語は、いつしか大きな愛の物語となって、観客をとめどなく溢れる涙で満たしていく――。タイトル『愛にイナズマ』の真意が明かされるラストは、まさに雷にうたれたような衝撃と、とめどない感涙をもたらすだろう。この秋、観たこともない愛と笑いと感動の物語が誕生する!