朝宮光星は、これまで何度も容姿だけを理由に告白され、断る様子を勝手にSNSへ投稿されるなど、自分の気持ちを無視され続けてきた。人々から「イケメン」という肩書きだけで消費されることに疲れ、誰にも本当の自分を理解してもらえない孤独を抱えていた。そんなある日、クラスメイトが朝宮を面白半分でからかう中、ただ一人、間山晴だけが「朝宮の気持ちが一番大事だ」とかばってくれた。その何気ない優しさに救われた朝宮は、以来、誰にも気づかれないよう間山を見つめ続け、不器用ながらも人を思いやる姿に惹かれていく。そして、その想いはやがて恋へと変わり、席替えの日、抑えきれずに告白してしまったのだった。
現在に戻り、文化祭の準備は大詰めを迎える。作業場所として間山の家に集まった4人は夜遅くまで準備を進めるが、買い出しの帰り道、間山は中学時代に「告白は嘘だった」と皆の前で笑いものにされた辛い過去を朝宮へ打ち明ける。その経験があるからこそ朝宮の想いを信じたいのに信じ切れず、答えを出すことが怖いと本音を明かす。朝宮はその気持ちを受け止め、「いくらでも待つ。無理に答えを出さなくていい」と優しく寄り添う。
深夜、二人きりで文化祭の準備を続ける中、眠気に負けた間山は朝宮の肩にもたれて眠ってしまう。朝宮は思わずキスをしそうになるが、間山を困らせたくないという想いから寸前で踏みとどまり、静かに寝かせるのだった。
迎えた文化祭当日の朝。しかし間山は38.5度の高熱を出して倒れ、兄・天から連絡を受けた朝宮は突然の知らせに言葉を失う。二人が楽しみにしていた文化祭は、思いもよらない波乱の幕開けを迎える。